草薙素子「世の中に不満があるなら自分を変えろ」
このセリフはアニメシリーズ冒頭のもので、いわゆる「公安の典型的な発想」を示している。そして、その対極にある「社会変革の主体」としての笑い男との駆け引きの中で、彼に共感し、少佐も彼とともに腐った社会を変革する主体となってゆく。つまりこのアニメが本当に言いたいのはこのセリフの内容ではなく、むしろ対局のこと。このアニメが描いてるのは主人公たる少佐の心境の変化、成長。
このセリフを引用する奴は、たいていこのセリフを言ってドヤ顔ってパターン多いけど、アニメ最後まで見たら恥ずかしくなると思うよ。
自律した民主主義社会の市民として生きるってことは、なんにも不平を言わずにオカミの元で暮らすことではない。そんなものは民主主義以前の江戸時代の庶民と変わんないでしょ。タテマエでもこの国は民主主義なんだから、国民が社会を変革する主体として自覚を持って生きないと社会として成り立たないのよ。
まぁ資本主義・自由主義の社会は「自己責任」の発想と表裏一体だから、視点を変えればこのセリフはかなり現代的なんだろうけどね。
今後、このセリフをドヤ顔で言ってる奴がいたら、その真意を問い詰めてやるといいよ。